縄跳び技「二重とび」を成功させるためのステップ。二重とびの指導法やコツを紹介します。
こんにちは。
なわとびパフォーマーのふっくんこと、藤沢祥太朗です。
「二重とび」はなわとびの中でも特に有名な技ですね。
今回は、二重とびのやり方と指導法を紹介します!
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Contents
二重とびとは?
ジャンプしている間に、2回縄を回す技です。
英語ではdouble under、地域によっては二段とびと呼ぶこともあります。
二重とび1回成功までの練習方法
ステップ① 前とびの練習をする
二重とびと言っても回し方は基本的に前とびと同じです。
まずは前とびを速くとぶ練習をしましょう。
まずは、と言いましたが、二重とび1回成功に必要なのはほとんど前とびの技術と思っても良いくらいです。
連続10回くらいでも良いので、速いペースで安定して跳べるようにしましょう。
30秒前とびも練習におすすめです
多くの学校で行われている30秒前とびも練習におすすめです。
前とびの技術を上げることが、二重とびはもちろん、様々ななわとび技の習得につながります。
ちなみに一般的に、30秒間で前とび70回跳べることが二重とびができる目安と言われています。
ステップ技の練習もおすすめです
前とびだけでは、飽きてしまう場合は、ステップ技を練習するのもおすすめです。
かけ足とび、グーパーとび、けんけんとびなど、回しの技術向上につながります。
ステップ② 二重とびに挑戦
前とびが上手くなったら、早速ですが、二重とびに挑戦してみましょう。
二重とびの助走の付け方のおすすめが2つあります。
1.前とび3回から二重とび
最も有名な方法です。
前とび3回跳んでから二重とびに入ります。
最初はしゃがんでも良いです。
立って着地するよりも少し滞空時間が長くなります。
2.いきなり二重とび
個人的にかなりおすすめの方法です。
前とびをせずにいきなり二重とびをします。
この方法で大事なのが、手(縄を動かす)→足(ジャンプ)の順で動かすことです。
縄が体の前側に来てからジャンプを始めます。
この練習の良いところは手の動きに集中できるところです。
前とびの技術が未熟な段階では、前とびで助走をつけることで逆に二重とびに集中できなくなることがあります。
ぜひいきなり二重とびに挑戦してみましょう。
ただ、今後につなげるためには、やはり基礎力が大事なので、前とびの技術向上も同時進行で進めていきましょう。
ジャンプ台での練習もおすすめ
ジャンプ台やエアーマット等、はねる場所が使えるようであればそちらでの練習もおすすめです。
こちらも同じくですが、滞空時間が長くなります。
1回も跳べない段階では、まずは回し方の感覚を掴むことが大事です。
なかなかできない場合は?
以下、二重とびのコツや失敗例に触れますので、なかなかできない場合は、ご参照ください。
二重とびのコツ・ポイント
リモコン持ち
親指を立てて持ちます。
リモコンを押すような形からリモコン持ちとも呼ばれています。
縄の長さ
二重とびは縄の長さが非常に大事です。
縄が長くなれば回す距離が長くなります。
そのため二重とびは、無理のない範囲で短い方が良いです。頭や足に縄があたらない程度に調整しましょう。
おすすめは、片足で縄を踏んだ時(足フリーズ時)に、「縄の端がおへそから胸」くらいの長さです。
前とびの技術
もう一回お伝えしたいので改めて。
二重とびの習得には、とにかく「前とび」が大事です。
まだ、安定して跳べない場合は、まずはそちらを練習しましょう。
先ほど紹介した、前とびを速くとぶ練習や30秒前とび、ステップ技の練習がおすすめです。
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よくある失敗と対策
手の位置が変わる
二重とびをする際に手の位置が前に出たり下がったりする子は多いかと思います。
二重とび!と意気込みすぎて前とびと違うフォームになってしまっていることに問題があります。
前とびと手の位置は変えずに二重とびを挑戦してみましょう。
色々な方法はあるかと思いますが、下記のような方法でアプローチすることが多いです。
前とびを速く跳ぶ
→その時の手の位置を覚える
→できるだけ気合を入れないで(前とびと同じように)二重とびをする
もちろん直接「手の位置が変わらないように気をつけて」と伝えるでもよいと思います。
手の位置が変わって二重とびが跳べないことは非常に多いので、手の位置に注目してみましょう。
跳び始めの位置が毎回違う
二重とびとは言いますが、正確には縄を2回転する必要はありません。※
ただし、跳び始めた時の縄の位置が悪いと2回転近くが必要になり、二重とびの成功は難しくなります。
跳び始めの縄の位置は、(跳び始めに引っかからない程度で)体の前側にあって足に近い方が良いです。
前とび3回から二重とび、いきなり二重とび等、色々試して安定して入れる方法を探してみましょう。
※以下、理由になります。
—
足の目の前からジャンプを始めた場合、二重とびの成功までは
1回転して足の目の前→足の下を通過、くらいなので、
必要なのは1と1/4回転くらいです。リットルマーク「ℓ」くらいのイメージです。
ただし、頭の上くらいでジャンプを始めた場合は、1回転半以上の回しが必要になります。
—
毎回安定した状態で入れない場合は、前とびの段階につまずきがあることが多いです。
それでも何度もやってタイミングさえあえば二重とびは成功することも多いですが、安定して成功させるためにも、前とびの技術向上も同時に進めることをおすすめします。
手首が回りすぎている
手首が回りすぎて二重とびができないということがあります。
なわとびは手首で回す、という話はよく聞くと思いますが、私としては半分正解で半分間違えだと思っています。
なわとびの回しは、「手首を上下に動かす」ことで回す要素が強いです。
私の経験的に、手首がしっかり360°回ってしまう子は二重とびで減速してしまうことが多かったです。
手首を回しすぎないためには、逆手で上下に2回振る練習をしてみましょう。
親指の向きは横向きで、振る時も横向きのまま変わらないようにします。
まずは縄を回さなくても良いので、手首の使い方のイメージを持つようにしましょう。
二重とび連続の練習方法やよくある失敗
1回成功したら連続にも挑戦したくなると思います。
連続での練習方法やよくある失敗に触れておきます。
練習方法 前とびを挟む練習をする
1回でも跳べる場合は、前とびを間に挟む練習がおすすめです。
前とび3回→二重とび1回→前とび3回→二重とび1回→〜
と繰り返します。
慣れてきたら
前とび2回→二重とび1回→前とび2回→二重とび1回→〜
前とびを減らしていきます。
前とび→二重とび→前とび→二重とび〜
とできる頃には連続でもできるようになっているはずです。
ただ、前とび2回や1回は難しいので、前とび3回挟むのがある程度できてきたら、すぐに連続に挑戦しても良いです。
後ほど触れますが、二重とびの連続には、縄をゆっくりにする技術(ブレーキング)が必要になります。
前とびを挟む練習は、ブレーキングの練習にもなります。
二重とび連続の音に注目
二重とびが連続で安定して跳べる人は大体同じような音です。
上手な人の音のイメージをもってやってみましょう。
シュルルン – シュルルン – シュルルン
という感じだと思います。
跳んでいる時(シュルルの部分)は大きな音になりますし、
足がついている時(ン-の部分)は小さな音になります。
二重とび連続に必要なブレーキング技術
二重とび連続には縄を加速させる部分と、減速させる部分(ブレーキング)があります。
意外かもしれませんが、二重とびが余裕すぎて連続でできないことがあります。
縄は速く回せるのに、ブレーキングが上手くできずに、2回目の二重とびの前には回しすぎて体に縄が当たっているという状況です。
ブレーキングをイメージするためには、上手な人の音をイメージするのがおすすめです。
ブレーキングを身につける練習には、前とびを挟む練習がおすすめです。
縄をゆっくりする感覚を覚えるために、前とびをあえて挟ませます。
前とび→二重とび→前とび→二重とび
ができるようになる頃には連続でも跳べるようになっているはずです。
二重とびの関連技・発展技
二重とびの関連技や発展技をいくつか紹介します。
はやぶさ(あや二重とび)
二重とびにあやとびを加える技です。
前とび・交差とびの順で行う方法(OC)と、交差とび・前とびの順で行う方法(CO)の2種類があります。
※なわとび競技では、前とび(オープン)を「O」、交差とび(クロス)を「C」、横に振る動き(サイドスイング)を「S」と表記します。
〈関連記事〉
なわとび技「はやぶさ(あや二重とび)」1回成功までのステップ。やり方とコツを紹介します
三重とび
跳んでいる最中に3回回す技です。
有名な技です。
サイドオープン
横に振ってから前とびをする技をサイドオープンと言います。
サイドオープン二重とびやサイドオープン三重とび(SOO)等があります。
その他のなわとび技
他の技にも興味がある方は「なわとび技百選」もご参照ください。
二重とびにおすすめのロープ
私個人の意見ではありますが、一部のロープを除き、基本的に何でも大丈夫です。
・中身が詰まっている(押しても潰れない)
・グリップが適度に長い
・長さ調整が簡単
こんなものがおすすめです。
逆にあまりおすすめしない一部のロープとは、幼児の運動遊びでよく使われる綿ロープ。運動遊びには最高の縄と思っていますが、回すのが難しいので二重とびには適していません。
また最近使う子が増えてきたビーズロープも、できなくもないですが、重たいので二重とびの場合は別のロープの方がやりやすいと思います。
おすすめの1つはスタートビナワです。
・適度な重みがあってなわとびを回している感覚を掴みやすい
・二重とびはもちろん、学校で行うような技全般におすすめ
こんな特徴があります。
https://nawatobiride.stores.jp/
市販されているようなビニールロープだと下記がおすすめです。
一部を紹介します。
100均のロープでも跳ぶことにはそこまで大きな問題はないと個人的には思っていますが、どうしてもトラブルが多めです。
縄が外れる等のトラブルが多くてその都度子どものやる気がなくなってしまったり、大人(先生方)の縄トラブルの対応を増やしていたり。
なわとび講師の私としては、壊れにくいロープを選んでほしいと思っています。
最後に
二重とびは焦らずに練習していけばできるようになります。
前とびの練習から少しずつ取り組んでいきましょう。
ちなみに、こちらの動画は私です。
最後までありがとうございました。
なわとび(二重とび)指導におすすめの文献↓
この仕事を始めてから毎年読み直しています。
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