子どもから始めた方が運動(なわとび)が上手くなる理由は神経系だけの話ではない、という話
こんにちは。
なわとびパフォーマーのふっくんこと、藤沢祥太朗です。
なわとび教室「BX Skippers」の講師として子どもたちと関わる中で、大人よりも子どもの方が上達速いなと感じる場面はよくあります。
一般的に子どもの方が神経が発達するというのはよく言われています。
ただ、今回は子どもの方が上達が速いのはそれ以外の理由もあるのではないか、というお話です。
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スキャモンの発育曲線
教育関係者には有名な、子どもの発達を表すスキャモンの発育曲線があります。
これによると、神経系は成人を100とした時に、5歳までに80%、12歳までにほぼ100%まだ成長するとの事です。
子どもの方が上達するのは神経系だけの問題なのか?
では、なわとびが子供の方が上手くなるのは神経系だけの問題なのでしょうか?
スキャモンの発育曲線を見ると分かるように、12歳までに運動神経の大部分が完成します。
ということは子どもの時になわとびを始めた方が有利であることはほぼ間違いないでしょう。
ただ、子供の方が後々なわとびが上達するのは他の理由もある気がしています。
子どもはジャンプ力が低い
大人と子供の違いにジャンプ力があります。
ここからは私の経験の話です。
子供はジャンプ力があまりないため、技術に頼らざるを得ません。
例えば、低いジャンプ力でどうやって三重とびを跳ぶかというと、回し速くする(技術を鍛える)しかありません。
その反面で、大人はジャンプ力があるため回しが遅くても(技術が少なくても)跳ぶことができます。
ジャンプ力に頼ってしまうため技術の向上が遅くなりがちな気がしています。
そんな育ちの違いが、子どもが成長してジャンプ力がついて来た頃に如実に出てくると感じています。
大人こそ基礎練が必要
結論を言うと、大人こそ基礎練が必要だと感じています。
意識しないで跳んでいると、ある程度の技はなんとなくで跳べてしまうのがジャンプ力のある大人の特徴です。
基礎力をつけるには、意識して基礎練をする必要があると感じています。
競技の進化の影響もある
競技の進化による影響もあります。
言うまでもなく、競技は進化していきます。
ですので、神経系によるものでもなく、ジャンプ力によるものでもなく、子供の方が新しい技術に触れる経験を詰める機会が多いためレベルアップするとは思います。
ですが、そんな子供たちとも競いたい人(私のような人)は基礎力を鍛える必要があると感じています。
最後に
子どもより大人の方が最初ははやく上手になります。
しかし、ほとんどの場合、どこかで逆転します。
自分が跳ぶことで、子どもの刺激になりたいと思っている人も多いはずです。
そんな大人にこそ、今回の話を頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。
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